テジョンが住みやすいことの理由に挙げられるものの一つが、住居の価格だ。テジョンではソウルに比べて約半分ほどの値段で同ランクの住居を購入することができるため、比較的暮らしやすいということができるだろう。住居の種類、手続きなどは韓国全土同一だ。
【住居の種類】
韓国の住居には、大きく分けて以下のものがある。
韓国では現在アパートの形式が最も人気があり、日本のようにたて建売の一戸建てや注文住宅などはとても珍しい。
- アパート
- 15~25階建てほどの高層マンション。80平米(約24坪)、100平米(約30坪)などが最も平均的な広さ。管理費を払う必要があるが、暖房、ガス、水道施設などが整っていることや、ゴミ捨て、警備上の安全性、専門業者による掃除などの便利さがある。
- 単独住宅
- 一戸建て。比較的古い街並みに多く、したがって建物も古い場合が多い。
- ビラ・連立住宅
- 英語のvillaが語源。アパートより規模が小さい4~5階建ての建物の住居形態。管理費がないが、その分階段の掃除やコミ捨て場の管理などを交替でしなければならない。
- オフィステル
- 『オフィス』と『ホテルの』複合語。ワンルームやそれに近い広さのものが多く、小さな会社の事務所として使用する人もいれば、住居として住む人もいる。管理費が発生し、アパートと同様な便利さがあるが、アパートと比べて生活する上での便利さは若干劣る。
【賃貸の種類】
韓国の住居の賃貸方法には、「チョンセ」と「ウォルセ」がある。
ㆍチョンセ…まとまった金額の保証金を大家に預け、退出時に全額戻ってくるシステム。韓国は日本に比べて銀行の利子が
高いため、このように独特な制度が発達している。保証金の額は分譲額の約70%。
ㆍウォルセ…小額の保証金を大家に預け、毎月一定の家賃を払うシステム。退出時に保証金は全額返金される。契約はチョ
ンセ・ウォルセともに2年ごとが多く、期間が満了すると家賃が引き上げられることもある。
【賃貸時の注意事項】
直接の取引は避け、手数料がかかっても不動産仲介業者を介して手続きしよう。外国人一人で契約するよりは、できれば信用できる韓国人の友人を連れて行くことをお薦めする。
契約の前に登記簿謄本をしっかり確認し、抵当の有無や差し押さえがないかなどを確かめよう。
契約が終了したら、賃貸契約書を持参して該当の住民センターに出向き、契約書に「確定日付」を取得する。「確定日付」を取得すれば、賃貸者の権利が優先して保護されるようになる。この手続きがされていないと、最悪の場合には退出時に保証金が戻ってこないこともあるので注意が必要。必ず手続きすること。
【住居の分譲】
韓国では、外国人土地法、外国人投資促進法、外国為替取引法(不動産)などに基づいて、外国人でも韓国内の不動産を購入することができる。詳しくは不動産業者に相談しよう。
【引越し】
韓国での引越しは、「ポジャンイサ(包装引越し)」と呼ばれるものが主流になっている。日本でいう「お任せパック」で、荷物の梱包から移動、搬入、整理まで全て引き受けてくれる。だが、業者によってサービスや料金が異なるため、利用する際はサービスの範囲を細部まできちんと確かめておくこと。料金は市内での引越しの場合、100平米・3人家族の荷物で50万ウォンほどだが、これも業者や荷物の量によって千差万別だ。
また、荷物が少ない場合は、自分で梱包をし、「ヨンダルチャ(用達車)」という軽トラックに来てもらって運搬することもできる。軽トラック一台と運転手を依頼する場合、5万ウォンほどで安価に引越しをすることができる。
(上記の価格はあくまで目安であり、時期や荷物の量などによって千差万別だ。詳しくは引越し会社に直接お問い合わになるか、ホッコリアにご相談を)
※お薦めの不動産仲介業者
ハンスプマウル(한숲마을) キム・ジョンサン社長
韓南大学近く。近くのインターナショナルスクールの先生たちが良く利用しており、外国人の対応もスムーズだ。
住所 テジョン市東区龍田洞181-1(대전시 동구 용전동 181-1) TEL042-638-4889